息子が小さいころに、アストリッド・リンドグレーン作の児童書「長靴下のピッピ」を寝る前に読み聞かせしたことがあります。
天涯孤独の女の子ピッピは、社会通念にとらわれずに、学校へも行かず、自由奔放に一人で暮らしています。
彼女の履く靴下は左右色が違うのは当たり前。
はたから見るとハチャメチャに見えますが、彼女なりの信念や合理性が根拠になっているので、周りの大人はぐうの音も出ない、読んでいて痛快さを感じるとともに、そもそも大人が考える常識って?と
考えさせれらます。

今回ご紹介するガーンマニュファクチュア マクラーナ・メリノというソックヤーンは、糸の構成も、編み方も、まるで今までのソックヤーンの常識にとらわれていない、新感覚のソックヤーンです。

見た目はまるでボッベル毛糸。4本の引き揃え糸です。
配合はスーパーウォッシュウール80% ポリアミド20%ですが、とても上質なウールなので、お肌にとても優しく、チクチクはまったく感じません。

毛糸の帯の裏側の商品説明には、
100gの手巻きの糸の、外側からと内側からそれぞれ糸を引き出して編むと両脚の色合わせが可能です。
5色の組み合わせの色変わりの部分は、靴下を1周編む長さくらいで1本ずつ徐々に色が変わるように結んであります。
とあります。

ワクワクしながら編み始めます。
あれ?この糸はもしかすると・・・、そう、本当に編んでいてまるでボッベル毛糸なんです。
撚りが無い引き揃え糸なので、糸を落とさないように注意はしなくてはいけませんが、ボッベル毛糸を編むときのように太い針で編むわけではないので、編んでいるうちに自然に撚りがかかり普通のソックヤーンと同じような編地になります。

ポイントとしては、推奨針は2.5-3.0mmですが、
★もっちりな靴下に仕上げたい場合は細めの針で、
★ふんわりな靴下に仕上げたい場合は太めの針で、
編むのがお勧めです。

さて、片足を編み進めていくうちに、あれ?一色が長くない???
色変わりの部分が来るまで編んでみました。それが一番右側の靴下です。
取りあえずこれ以上長くなると履けなくなりそうなので、3色目の毛糸を履き口の色変わりにして終了。
次に編んだのが、真ん中の靴下。
覚悟していたのに、かかとからの色の量はあれれ?少ない。
かなり各色の糸量にも個性があるようです。

また、100%とは言えませんが、この毛糸はかなり大盤振る舞い。
計ったところ、すべてが110g以上あります。
ということは、必ず2組のソックスを編むことが可能です(^^♪

色変わりの部分。この後、計8本の糸端を処理しました。

こちらは各色の毛糸をあらかじめ小巻にして、5色全てを組み合わせて編んでみました。
毛糸の外からと内からとの各色の量を計ると、やはり同じではありませんでした。(各色大体10~13g)
かなり悩ましい毛糸ですが、このように1玉で編み込みやストライプなど好きな柄の靴下を編むこともできます。

けいとやが編んでみた結論が、「ピッピの靴下」。
彼女がお気に入りの長い靴下や履き方もありなんじゃないかと、自由な発想で靴下を編むことが出来る毛糸です。

もちろん、靴下以外の作品も編めます。とてもカラフルなショールやベスト、カーディガンなども素敵だと思いますので、ぜひ試してみてください。