けいとやでは、通年、各毛糸メーカーから発売されている「染色用の毛糸」と「染料」を販売しております。2014年7月にドイツスタッフが染めたご紹介記事がこちら。
そして今回、2020年に町田店スタッフが染めたニューバージョンをご紹介いたします。
染色用の毛糸ってどんなもの?
各メーカーがプリント前の毛糸を販売しています。色は生成りや真っ白で、単色で売られているホワイト系のものとも少し違います。形状はかせの場合がほとんどですが、なかには2足同時編みや、出る柄を工夫できるような形状のものもあります。
プロとは違って素人が手で染める場合は、どうしても均一に染めることが出来ないので、100gで完結するソックヤーン、またはショール用のレースヤーンがお勧めです。
けいとやでは現在こちらで商品を販売中です。
毛糸を染める染料って何があるの?
一般的には布を染めるための顔料や食紅を使用します。また、草木染など自然の恵みを使って染めることもありますが、いずれも大きなお鍋に入れて火を入れたり、電子レンジを使い温度を上げることによって色を毛糸に定着させます。
イースターエッグの染料とは(現在は取り扱っておりません)
キリスト教の復活祭(イースター)の際に卵に色を付けて庭に隠し、子供たちがそれを探すという風習があります。口に入るものなので食紅が原料で、粉タイプ、タブレットタイプ、液体タイプ、お鍋で煮るタイプなどいろいろな染料があります。その中でもけいとやがお勧めするのは「冷水でも染まるタイプ」です。
けいとや流染色のススメ
けいとやが今回こだわった染め方は、下記の3点です。
- 「オリジナルソックヤーンでmy靴下」を手軽に楽しみたい!
- ソックヤーンのポチポチ模様を作りたい!
- お鍋も電子レンジも使いたくない!
それでは、染めていきますよーっ!
下記は動画、その下には写真で染め方を説明しています。
使用する材料
- 染色用ソックヤーン(けいとやで販売中)
- イースターエッグ用染料(現在は取り扱っておりません)
- 水
- 酢 50ml
- 作業台に敷くビニール
- バケツやボウル
- コップ
- ゴム手袋
- フォーク
- 染料がついても良いタオルやキッチンペーパー
染色用ソックヤーンの準備
染色用ソックヤーン1かせ(100g)につき、水500mlに酢50mlを加え、毛糸を浸します。毛糸に酢水を吸わせて10分以上しっかり浸透させます。(見た目はまるで茹で上がった素麺!)ツーンとする酢の香りが苦手な方はしっかり換気して下さいね。
染色液の準備
各染色液に250mlの水を加え、よくかき混ぜます。(今回は、1色原液のまま使用しています)かき氷のシロップのような色鮮やかな染色液が出来たら、いよいよ染色です!ワクワク!
ソックヤーンを染色
準備したソックヤーンを酢水から取り出し、水気を軽く絞ります。
作業台にソックヤーンをまんべんなく広げ、染色していきます。原液を使用するときは、容器の端を細めに切り液量を調整しながらポタポタと染料を散らしていきます。
原液以外の染料は、指や道具を使って染めていきます。指を使って、スタンプを押すようにポンポンと色を付けたり、ゴシゴシと擦り付けたり、上から水滴を飛ばしたり色々と工夫しました。家にある、フォークやスプーンなどを使ってみるのも良いです。
裏に返したり、色が付いていない部分を出しながら、全体のバランスを見て染色していきます。あまり神経質にならず、色を楽しんで下さい!
色をしっかり付けたい場合は、作業台に敷いていたビニールやラップ等に包み、30分程度時間を置きます。今回は、淡い色合いに染めるために染色後、時間を置かずにすすぎました。
仕上げ
バケツやボウルに水を張り、染色したソックヤーンをすすいでいきます。何回か水を変えて、色が出なくなるまですすぎます。
すすぎ終わったらタオルドライをして、陰干ししたら手染めソックヤーンの完成です!
今回の染め方であれば、イースターエッグ用の染料1箱でソックヤーン10かせ程度は染められると思います(ただし、まんべんなく色を使用した場合)。
あえて全体を薄い緑色に染めるために、原液を使用しましたが、水を加えた染料だけでも十分染めることが出来ます。
使うスペースも少し大きめのテーブルがあれば十分です。ソックヤーンと染料以外は、普段お家にあるものばかりなので準備も簡単です。お子様と一緒に楽しむことも出来ます。
今回、けいとやスタッフのほとんどが染色初体験でしたが、みんな仕上がりに大満足!本当に簡単にできるので、皆さんもぜひ挑戦してみて下さい。
今回は靴下を編むことを前提に、左右差の出にくい染め方をご紹介させていただきましたが、紹介しきれなかった方法も…ということで、けいとやの染色レポートはまたまだ続きます!